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「UUUM=マネジメント会社」というイメージの先へ 多様なキャリアを形成できる“UUUMの新卒採用”の現在地

「UUUM=マネジメント会社」というイメージの先へ 多様なキャリアを形成できる“UUUMの新卒採用”の現在地

※本記事はリアルサウンドに掲載された記事を許可を得て転載したものです。
出典:https://realsound.jp/tech/2025/04/post-1976072.html
取材:中村拓海、構成=古田島大介、写真=はぎひさこ

 YouTubeを舞台に活躍するクリエイター支援の分野で成長を続けるUUUM。近年ではクリエイターマネジメントだけでなく、インフルエンサーの影響力を生かした新たな広告事業の立ち上げなど、さらなる成長に向けて挑戦を続けている。

 エンタメ業界に憧れる学生にとってUUUMは魅力的な企業だが、一方で”クリエイターマネジメントのみの会社”だと捉えられることも少なくない。ただ、同社 人事ユニット 新卒採用担当の節安理氏、人事ユニット統括補佐の山部幹周氏に話を聞くと、社員のうちクリエイターマネジメントに関わるのはわずか2割弱で、さまざまな職種のスタッフが活躍しているのだという。そこで今回はUUUMが 新卒採用で求める人物像やマインド、実際の働き方をはじめとした「UUUMならではのキャリアパス」について語ってもらった。

活躍できるフィールドを切り拓く。UUUMで実現する“自分らしいキャリア”

ーーまずはお二人の自己紹介と採用担当として関わっている領域について教えてください。

同社 人事ユニット 新卒採用担当 節安理氏

節安理(以下、節):前職は株式会社MIXIで広く採用業務に従事した後、昨年5月にUUUMへ入社し、新卒採用を担当しています。UUUMは若い方々に広く知られている会社かもしれませんが、実際の仕事内容やキャリアの可能性については、まだまだ見えにくい部分があると感じています。そのため、UUUMのリアルな仕事やキャリアパスについてお伝えするために、学生のみなさんと向き合いながら「これからのUUUMを創造する人材の発掘」に取り組んでいます。

人事ユニット統括補佐 山部幹周氏

山部幹周(以下、山部):前職はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社で、10年以上にわたって店舗運営や新規事業の開発を経験後、人事として蔦屋書店やスターバックス事業の採用・制度設計などを経験しました。その後、大企業の環境から新たな挑戦を求めてUUUMへ転職したのですが、その当時はまだ人事体制が整備されていなかったので、教育や制度設計、労務の仕組みづくりなど人事領域全般の環境整備に取り組んできました。

ーーUUUM=動画クリエイターのマネジメントを務める「バディ」のイメージが強いですが、実際はどのような職種があるのでしょうか?

節:UUUMといえば、クリエイターマネジメントのイメージが強いかもしれませんが、バディ業務にあたる社員は全社の2割程度です。その他にも、企業との共創文脈で国内外のクライアントを問わずタイアップを仕掛けにいくマーケティング領域では、約90名ほど在籍しており、タイアップにおけるキャスティングや制作進行のプロフェッショナルであるディレクションの領域には約20名ほどが在籍しています。

「ボンボンTV」や「ポケるんTV」といった自社チャンネルの運営を担うメディア開発の領域では約30名ほど、グッズ制作を手がける子会社のP2C Studioには約60名ほどの社員が活躍しています。

 また、昨年10月には従来のYouTube企業タイアップ広告にとどまらず、インフルエンサーの影響力を活かした新しい広告のかたちを模索する「広告事業開発」という新しい領域が発足しました。この領域は最近になって長期インターンの募集を開始するなど、組織規模が拡大しつつあるところです。

 その他にも、映像制作のプロフェッショナルであるクリエイティブ領域や、各イベント制作を仕掛けるライブエンタテイメント領域など、UUUMがカバーする範囲は非常に広く、包括的にエンターテインメントをプロデュースする体制が構築されています。

ーー入社後のキャリア形成ついてお伺いしたいのですが、どのようなステップを歩む方が多いでしょうか?

節:キャリアの進み方は個人の志向や希望によって大きく変わる「自由度の高い環境」になっています。会社としてジョブローテーションなどの制度はとくに設けていません。同じ部署で長く経験を積む社員もいる一方で、普段の業務に関わるうちに新たな興味が生まれ、キャリアチェンジをしていく社員もいます。

 たとえば、バディを経験したあとにマーケティングへ移るケースや、その逆のパターンもありますし、人事からイベント制作領域に異動するケースもあるなど、キャリアの選択肢は非常に柔軟だと思っています。

 会社として決まったキャリアのかたちがないからこそ、自分で道を切り拓いていける柔軟な環境になっています。

新卒採用で求める「想いの熱量」と「変化を楽しむ力」

ーー動画クリエイターという仕事が一般的になってからというものの、応募も増えたのではないでしょうか? 

節:応募者の方々は「UUUM=マネジメント会社」のイメージが強いため「YouTubeが好きだから、クリエイターを支えたい、だからサポートがしたい」という思いを持っている方が多くいらっしゃいます。それ自体はとても素晴らしいことですが、上述のとおりUUUMは多角的に事業を展開していますので、「仕事を通じて何を得たいのか」を言語化し、イメージを持っていただく必要があると考えています。

 UUUMの現場では、一つのクリエイティブを創る中で、クリエイターやクライアントとの複雑なコミュニケーションが絡み合っています。それぞれが本気でエンタメを創っているからこそ直面する難しさも多く、表面的な憧れだけでは乗り越えられない壁にぶつかることもゼロではありません。

 そのため、新卒採用選考の面接では、「なぜUUUMの仕事で頑張れると思うのか、成長できると思うのか」という点について、学生の過去の経験や価値観をお伺いしながら相互理解を深めることを重視しています。これにより、学生自身がUUUMの環境でどのように力を発揮したいと考えているのか、また、私たちがどのようにその成長を支えられるのかを確認する場としたいと考えています。

 その中で、エンタメにどれほどの影響を受け、価値観が醸成されたのか、またはその影響がどのように行動に表れたのか、といった点は非常に重要なポイントだと考えています。エンタメの創り手であり発信者である私たちが、エンタメの持つ可能性に対して情熱を持ち続けなければ、ファンや視聴者の心に響くエンタメは生まれないと思います。

 UUUMの経営理念である「想いの熱量でセカイを切り拓く」にも通じるように、学生さんが持つ「想いの熱量」を感じ取ることは、私たちにとって非常に大切です。そのため、選考の過程においては、学生さんのインサイトにできる限り触れることを心がけ、入社後に齟齬がないように実際の仕事のイメージもお伝えすることを大切にしています。

ーー新卒採用で求める人物像を教えてください。

節:上述のとおり、UUUMの経営理念にもある「想いの熱量」については、昔もいまも変わらず重視しています。エンタメを通じて世の中に“ワクワク”と“驚き”を届けることを大切にしているからこそ、エンタメが本当に好きかどうか、どれだけの熱意を持っているかという根本的な価値観や情熱が問われるんです。

 また、クリエイターが活躍するプラットフォームは、YouTubeやTikTokなどの外部プラットフォームを活用しているため、常に変化する環境に対応していかなければなりません。

 仕事をする上では変化に敏感であることや、トレンドを含めて世の中のあらゆるニュースをキャッチアップする力が求められます。

 エンタメの形も多様化しており、新たなトレンドが次々と生まれるなかで、「変化を受け入れる柔軟な思考」と「積極的に学び続ける姿勢」を持つことが必要不可欠だと言えるかもしれません。

山部:ちなみに、自分が入社した2018年には、UUUMとして初めての新卒社員が入ってきたんですよ。ただ、当時は中途採用がメインだったため、たまたま意欲的な人材が新卒で入社したかたちでした。そのころは「新卒社員が本当に活躍できるのか?」という懐疑的な見方もされていましたが、実際に本人達が成果を上げていくなかで、新卒採用を徐々に強化していく流れになりました。

 新卒採用を開始すると、「YouTuberの会社が新卒を始めた」という話題性もあったために、当初は多くの応募が集まりました。しかし現在は求める人物像をより明確にし、スカウトを活用したりサマーインターンを導入したりと、採用手法の幅を広げながら、より質の高い人材獲得を目指してチャレンジを続けています。UUUMはもともと自分で考え、行動できるような「自立した人材」を求める文化があり、そのような素養を持っている方に来てほしいなと思っています。

多様なキャリアの選択肢が変化する就活市場で求められている

ーーサマーインターンは2023年からスタートしたそうですね。

節:UUUM本社にて2日間にわたり開催されるUUUMのサマーインターンは、事業内容や社風、社員との交流を通じて企業理解を深めてもらうことを重視しているほか、オンライン採用が増えるなかでも「リアル体験の価値」にこだわり、対面形式を維持しています。

 また、文脈は変わりますが、内定者向けのインターンプログラムも積極的に実施しています。25卒の内定者は過去最多の38名ですが、そのうち20名がすでにインターンとして業務に関わっており、早期から現場での経験を積んでいます。デジタルネイティブ世代と言われる学生たちが持っている知見や感度は、現場にとって非常に貴重な資産です。

 この早期のインターン経験を通じて、彼らはクリエイティブな業務に関わりながら、成功体験を積み重ねることができ、それが今後の成長へと繋がっていくと考えています。

 これからも、インタラクティブな環境を提供し、UUUMに興味を持ってくださっている学生や内定者が実際の業務を通じて積極的に社員と意見を交換し、互いに刺激を与え合うことができる場を作っていきたいと考えています。

 そのような環境でこそ、学生が持っている斬新なアイデアや視点が活かされ、UUUMの未来を切り拓く力となると信じています。また、彼らが自分の成長を実感できるような支援を行い、共に成長できるカルチャーを育んでいきたいと思っています。

ーー採用活動を行なっていくなかで、チーム内で共有されているキーワードや価値観のようなものがあれば教えてください。

山部:中途採用・新卒採用では、一定の能力や採用要件などの求める要素はありつつも、「経営理念への共感と熱量」が大事になります。UUUMは、YouTubeやインフルエンサー事業がまだ確立されていなかったころから、この市場の成長に大きな影響を与えてきました。そういう観点からも「新しい世界を切り開くこと」「新たな価値を創出すること」に対して、自らの熱量と思いを持ち、やり遂げる力を持った人が必要だと考えています。

 その前提があった上で、スキルや経験といった要素が求められるという順番を意識しないと、入社後にお互い苦しくなってしまうというか、ミスマッチの原因になる可能性があるので、あらためて採用ブランディングも考えていく必要性を感じていますね。

ーーここ数年で新卒の就活市場は大きく変化しています。職種や価値観の多様化はあると思いますが、その辺りはどのように感じていますか?

節:私自身が採用担当として感じているのは、自分が新卒として就職活動をしていたころと、いまの学生の価値観が大きく変わっているということです。当時は、キャリア志向の学生が多く、「稼ぎたい」「出世したい」といった思いを持つ人が多い環境にいました。

 しかし、最近ではニュースなどでも取り上げられるように、「今の自分にできること」「今本当にやりたい仕事は何か」を重視する学生さんが増えていて、時代の変化とともに、働き方の多様性を大切にする考え方が広がってきているのを感じます。

 その一方で、キャリア形成という視点で見ると、企業はどのようなキャリアの道筋を示すことができるかが非常に重要だと考えています。学生一人ひとりのやりたいこと・できることに対して、どれだけ多様な選択肢を提供できるかがカギになるでしょう。

 職種別採用や多様な採用手法を取り入れることで、学生の「やりたい」を実現できる会社が、今後はより選ばれていくのではないかと強く感じています。

新しいビジネスを創るためにはクリエイターとの「信頼関係」が不可欠

ーー現在の市場に対して、採用の面ではどのようなアプローチをされているのでしょうか?

節:実務を体験しながら会社理解を深めてもらえるように、「バーチャルインターン(株式会社Bizual)」を導入し、バディとマーケティングの実務を疑似体験できる機会を選考フローに組み入れています。

 実際に体験してもらうこと以上に様々な理解が深まるものはないと思いますし、学生の「やりたいこと」 の言語化に繋がると考えています。

 また、UUUMとしても、自社の価値や考え方をより言語化して学生さんに伝えることが、より一層求められてくると思うので、選考体験のなかでどれだけ自分たちが学生に関与できるかが非常に大事なポイントになってくると思います。

山部:クリエイターと協力することの面白さや可能性をもっと打ち出し、「クリエイターとともに新しいビジネスを仕掛けたい」という志向を持つ学生と適切にマッチングできるような採用の仕組みを強化していきたいと考えています。

 UUUMは“永遠のベンチャー”を名乗っているわけではありませんが、既存の小さな種を大きく育てることも、新たな領域に挑戦することも重要な取り組みです。そのどちらにも共通して求められるのは「突破力」であり、ビジネスを大きく育てたいという意欲を持つ人材と共に成長していきたいと考えています。

節:バディとマーケティングでは求められるスキルが異なりますが、新しいことへ挑戦する姿勢はどちらの職種にも不可欠で、次のトレンドを生み出すには何が必要かを常に考えることが重要です。新しいものを創り出したいという強い意欲が大前提あれば、どの職種でも活躍できると思いますね。

ーー「新しいビジネスを創る」という野心や情熱に加えて、コミュニケーション力や突破力など、総合力が求められるわけですね。

山部:現場ごとに状況は大きく異なりますが、収益を上げるために物販やイベントを開催するケースもあれば、露出を増やすためにより多くのメディアと関わることもあります。また、クリエイターの内輪をまとめることや、ご家族を説得する必要がある場面も出てくるでしょう。いろいろなシチュエーションへの適応力や柔軟性が大事になってくるのと、単純にグッズ販売やライブ開催といった活動だけではなく、「何をすればクリエイターが成長するのか」を見極める力も養っていく必要があると思っています。

節:これに関しては、普段から密にコミュニケーションをとり、信頼関係を築けているかが大事ということなのだと思います。「この人が言うならやってみよう」と信頼してもらえるような人柄や自然に人を巻き込んでいける力が重要なんじゃないかと感じます。

 頭でっかちにならず、柔軟な考えを持ちながら、実際に行動で示していくことが、信頼を得るためには一番大事だと思いますね。

▼26卒新卒採用本選考について

UUUMでは26卒を対象とした新卒採用本選考を実施しております。
「つぎの楽しみ」を生み出す新しいアソビナカマとの出会いを楽しみにしています!

・総合職
https://recruit.jobcan.jp/uuum/job_offers/2105055
・グローバルビジネス職
https://recruit.jobcan.jp/uuum/job_offers/2105056
・チャンネルMC
https://recruit.jobcan.jp/uuum/job_offers/2163333

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