UUUM株式会社(本社:東京都港区、代表取締役CEO:鎌田 和樹、以下、UUUM)は、専属クリエイターに対するコンプライアンス関連のサポートの活動報告を、今後、定期的にご報告してまいります。今回は2020年5月期の活動状況を中心に過去1年間についてご報告いたします。
動画クリエイターをはじめとするインフルエンサーは、活動する上で、発信者としてコンプライアンスの責任を負うと同時に、様々なリスクに直面しています。
例えば、投稿する動画が法律違反の内容とならないようにチェックするのは、当然です。さらに、法律に違反していなかったとしても、社会から批判を受けるような内容とならないかまで、考慮する必要もあります。また、活動していく上で目立つ立場となり、悪意や攻撃性を持った人からの嫌がらせなどターゲットとなりやすい事実もあります。
このようなコンテンツ管理や、リスクへの対応の場面の多くにおいて、専門的な知識やスキルが求められると考えております。
当社では、専属クリエイターに対して、こうしたコンプライアンス関連のサポートを一手に引き受けることにより、クリエイター活動に集中できる環境を提供することを目指しています。
また、広告業界において、ブランドセーフティの問題は年々高まり、広告に適しているメディアなのか、コンテンツなのかが非常に重要になっております。個人がメディア化する中で、個人のアカウントやチャンネルで発信していくコンテンツについても、今後ますますブランドセーフティを考え、活動していく必要があります。
コンテンツ管理を通じて健全なコンテンツを発信することで、個人やそのチャンネルの長期的な価値向上にも繋がると考えております。
今回は過去1年間についての取り組みをご紹介いたします。
ステマ防止に向けた取り組み
クライアント企業様とのタイアップ動画広告に関して、ステルスマーケティングおよび優良誤認の防止を目的とした、「提供表示ガイドライン」を2015年から策定して運用してまいりました。インフルエンサーマーケティングの取り組みが多様化してきたことに合わせて、2019年9月25日付で改めて本ガイドラインを見直しました。今後も正確な情報を視聴者様にお伝えすべく、定期的にガイドラインの見直しを図ってまいります。
(ご参考:UUUMニュースリリース)
2019年9月25日 https://www.uuum.co.jp/2019/09/25/40517
コンプライアンス研修の実施
動画投稿を行っていくに当たっては、著作権法、景品表示法など様々な法律を守らなければなりません。また影響力が大きくなるほど、投稿した内容が思わぬ形で炎上することが増えたり、企業や視聴者の方から指摘を受けたりするケースも増え、様々なことに対して無知であることは許されなくなってきます。
当社では、クリエイターが専属として所属する際に必ずコンプライアンス研修を個別で実施するとともに、年に2回、全ての専属クリエイターに対して定期的なコンプライアンス研修を行っております。定期的なコンプライアンス研修においては、その時々の世の中のテーマを取り入れながら、毎年内容や形式を変えて行っております。
下記は過去1年の実績となります。
◇クリエイター向けコンプライアンス研修(年2回実施)
2019年12月
実施形態 | 集合研修 |
形式 | 講義+クイズ形式 |
主なテーマ | ・ロケーション撮影における注意点 ・ゲームなどの許諾に関して ・知らなかったでは済まない税務トラブルの話 ・個人情報の取扱い |
2020年7月
実施形態 | オンライン |
形式 | 講義+テスト形式 |
主なテーマ | ・店舗撮影における注意 ・間違った情報発信の怖さ ・商標権を侵害しないために ・ステルスマーケティング防止のために ・情報漏洩リスク ・政治的発言 ・プライベートでの行動規範 ・反社会的勢力排除について |
日常動画のコンテンツチェック
当社では専属クリエイターが投稿した動画について、第三者によるチェックおよび社内スタッフによる双方のチェックを通じて、著作権法に違反していないか、その他法律や規約に違反していないか、公序良俗に反していないか、などの確認を行っております。
2019年6月~2020年5月までの実績として、107,722件の動画チェックを行い、著作権法に違反している可能性が高いことを理由に、削除もしくは非公開を依頼した動画は21件ありました。
ゲーム実況動画のコンテンツ管理と利用許諾に向けた取り組み
ゲーム実況動画は人気ジャンルとして確立されており、コンテンツとして楽しめるだけでなく、ゲームの遊び方や楽しさを広く伝える上で重要な役割を担っていると考えております。このような背景のもと、当社は「UUUM 専属クリエイター」に加え、MCN として管理・サポートする「パートナークリエイター」に対しても、ゲーム著作物に関するコンプライアンス研修や、コンテンツチェック等、管理体制の整備拡充を進めております。
また、こうしたコンテンツ管理体制を前提に、ゲーム企業との関係を強化し、著作物に対する包括的な使用許諾契約を締結することで、ゲーム実況者が安心してゲーム実況動画を投稿できる環境を実現してまいりました。これまで、大手企業4社との間で著作物に関する包括的使用許諾契約を締結しており、更に広げていきたいと考えております。
(ご参考:UUUMニュースリリース)
2017年5月31日 https://www.uuum.co.jp/2017/05/31/12289
2018年6月1日 https://www.uuum.co.jp/2018/06/01/22481
2018年6月26日 https://www.uuum.co.jp/2018/06/26/23353
2018年11月29日 https://www.uuum.co.jp/2018/11/29/28513
2020年6月1日 https://www.uuum.co.jp/2020/06/01/50675
2020年7月13日 https://www.uuum.co.jp/2020/07/13/52024
健全なゲーム実況動画には、タイトル認知向上や、幅広い層への訴求効果が期待され、注目を集めています。UUUM は、今後もゲーム企業との関係を強化し、クリエイターとともに健全な「ゲーム実況」動画を創出していくことで、ゲーム市場の発展に貢献していきたいと考えております。
誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チームの設置
インターネットは誰もが自由に発言することができる場として発展してきました。一方で、匿名や非対面によるコミュニケーションであることを背景に、誹謗中傷や、著しい侮蔑、危害の予告などの攻撃的書き込みによる被害が深刻化しており、UUUMクリエイターにおいても、ひとりひとりの個人として、誰もがそのターゲットとなる恐れがある状況です。
これまでもUUUM専属クリエイターがネット上で受ける被害を防止・軽減するため法的措置等の対策に取り組んでまいりましたが、現在の社会状況を受け、改めて、より断固とした法的措置を講じていくことを基本方針とし、2020年6月にクリエイターを守るための「誹謗中傷および攻撃的投稿対策専門チーム」を設置いたしました。
(ご参考:UUUMニュースリリース)
2020年6月30日 https://www.uuum.co.jp/2020/06/30/51701
2020年8月31日 https://www.uuum.co.jp/2020/08/31/53964
トラブルシューティング
クリエイターはその知名度ゆえに、日々の活動の中で様々なトラブルに直面します。行き過ぎたアンチファンによる嫌がらせや、クリエイター本人の不注意によるものなど、トラブル要因は様々あり、当社では、まず、その要因をつくらないよう、定期的なコンプライアンス研修を実施しております。しかしながら、それでも一定程度、発生してしまうトラブルに対しては、弁護士と連携を取りながら対応をしております。トラブル対応は初動が肝心であり、また非常に労力がかかる部分ではありますが、当社が全面的にサポートすることにより、クリエイターが日々の創作活動に専念できる環境をつくっていくことを目指しています。
<直近1年間で対応した主なトラブル>
・クリエイターに対するストーカー/嫌がらせ
・金銭トラブル
・なりすまし被害
・第三者による権利侵害
(犯罪、名誉毀損、著作権侵害、肖像権侵害、パブリシティ権侵害、プライバシー侵害、殺害予告、爆破予告)
UUUMは今後もクリエイターの活動をあらゆる面でサポートし、個人がより安心して活躍できる社会を目指してまいります。
UUUM株式会社 コーポレートサイト
https://www.uuum.co.jp/
UUUM クリエイターサイト
https://www.uuum.jp/